京都の有名財閥である大岡家。
大岡家の執事として登場したのが伊織無我です。
大岡家の娘、大岡紅葉の専属の執事を任されている伊織。
当初は、紅葉のわがままに振り回される、優秀な執事という役回りでした。
しかし、102巻では伊織の正体が元公安であったことを匂わせるシーンが描かれます。
そのシーンでは、伊織が公安所属の安室透についても言及しています。
まだまだ謎の多い伊織無我。
そこで今回は、伊織無我について、
- 正体は公安なのか?
- 公安の安室や諸伏との関係
- どんな実力があるのか?
について考察してみます。
伊織が今後のストーリーで、キーパーソンになるのは間違いないでしょう。
安室や諸伏の過去を知る上でも、伊織が重要になってくる可能性が高いです。
早速紹介していきましょう!
もくじ
伊織無我の簡単なプロフィール
伊織無我のプロフィールは以下の通りです。
本名 伊織無我(いおり・むが)
年齢 30歳
職業 大岡家執事
伊織の素性などについて、現在まで詳しいことは明かされていません。
そんな中、今年発売の102巻では、ある重要な事実が判明しました。
この後、紹介していきます。
伊織無我は元ネタがあった?
伊織無我の元ネタとなったのが、時代劇『大岡越前』に登場する架空の医師、榊原伊織です。
榊原伊織を演じた俳優が竹脇無我で、ここから名前をとっているようです。
『大岡越前』の榊原伊織は医師の設定で、伊織も初登場時は和田進一という偽名を名乗り、医師を自称していました。
(ちなみに”和田進一”という偽名は、明治時代にシャーロック・ホームズが日本語に翻訳された時のワトソンの名前です)
伊織無我は医療に精通している?
伊織の元ネタや、偽名について、以下のことが分かります。
- 偽名 和田進一(医師) = ワトソンの日本語名
- 元ネタ 『大岡越前』の榊原伊織(医師)
シャーロック・ホームズに登場するワトソンの職業も医師です。
『医師』という共通点が、今後の伏線だとは考えられないでしょうか?
伊織が公安にいた頃、医療関係、つまり製薬会社に潜入していた。
伊織の年齢から、灰原の両親である宮野夫妻と関わっていたとは考えにくいです(宮野夫妻は15年以上前に死亡している)。
伊織は数年前まで公安に所属。
製薬会社に潜入していた時に、組織にいた頃の灰原(宮野志保=シェリー)と面識があったという考察もできます。
伊織無我の正体は公安?
102巻File8~10のラストでは、伊織と黒田兵衛の会話シーンが登場します。
このシーンでは、伊織が公安を思わせる隠語(尾行がいないか確認する=点検する、尾行を撒く=消毒する)を使った会話を黒田としています。
黒田兵衛は現在、警視庁捜査一課の管理官です。
しかし、その正体は公安の裏理事官であることが確定的となっています。
ここでの会話で、黒田が伊織のことを『榊原』と呼んだことにたいして、
「昔の潜入先での偽名で呼ばれると、当時の事を思い出して気が滅入ります…」
と返答しているのです。
これらの事実から、伊織が元公安の人物であることは間違いないでしょう。
伊織無我の実力とは?
初登場時、コナンと平次は話しかけられるまで、伊織の存在に気付くことができませんでした。
また、紅葉が襲われた際には、飛び膝蹴りで一発KOをかますという、高い戦闘能力を披露します。
98巻File3~6では、暗号を解いた平次が伊織に対して、
「けどアンタら何者や?こうなると想定して前もって車用意してたんやろ?」
というセリフがあります。
このシーンから、平次よりも先に暗号を解読していた伊織が、移動が必要になることを予測していたと考えられるのです。
このように、伊織は戦闘能力や推理力に関して、非常に高い能力を持っている事がわかります。
安室や黒田と同様に、公安の人間だと考えると納得です。
伊織無我と大岡紅葉の関係は?
大岡紅葉の執事である伊織。
紅葉は平次のことを、
「ウチの未来の…旦那さん♡」
と言っているように、平次に対して恋心を抱いています。
そんな紅葉から平次へのアタックを、全面的に支援しているのが伊織です。
「死力を尽くしてお支えする所存でございます!」
伊織は紅葉に対して、強い忠誠心を示しています。
伊織無我と諸伏景光の関係は?
安室とともに黒の組織に潜入していた諸伏景光。
彼も公安の所属であったため、伊織との間に何かしらの関係があった可能性はあります。
ですが、現在まで2人の関係について原作中では触れられていません。
伊織が安室に関して、
「過去の柵を引きずっている」
と述べていて、過去の柵というのが、諸伏のことだと考えられます。
伊織無我と安室透の関係は?
伊織の初登場となったのが、92巻File11~93巻File2の『喫茶ポアロ殺傷事件』です。
伊織は和田進一の偽名で登場しますが、この回で初めて安室と対面します。
伊織無我は安室を知っていた?
ここでは2人の会話はありませんが、102巻で伊織が安室について言及しているシーンがあります。
「奴と会ったらしいな?」
“何者かとの接触”について訊かれた伊織は、
「ああ、金髪の彼…過去の柵を引きずっているようですが…悪くないかと…」
と言っており、名前こそ発していないですが、安室のことを語っています。
過去に2人が会ったことはないようですが、同じ公安所属という共通点から、今後のストーリーでは共演が増えていきそうです。
まとめ:伊織無我正体は公安?
伊織無我の正体や人間関係について考察してきました。
伊織について、以下のことが判明しています。
伊織の正体は元公安
元公安所所属のため、高い能力を有している
紅葉の恋愛に全面協力している
安室・諸伏のことを知っていて、今後接触する可能性が高い
102巻では黒田との関係が明かされ、伊織無我が元公安であることがわかりました。
黒田との会話シーンでは、謎の老人も登場しています。
黒田・伊織・謎の老人たちが、今後のストーリー展開に深く関わってくることは間違いないでしょう。