一際目立つ美しい容姿が特徴的な、ベルモット。
ベルモットは、黒ずくめの組織のボス直属の部下であり、変装を得意としている女性です。
また、コナンや灰原哀の正体を知る数少ない人物であり、コナンの正体に至っては、その事実をなぜか組織へは隠しているという、謎の多い人物でもあります。
そんな黒ずくめの組織と深い関わりのあるベルモットですが、コナンの実の母親である工藤有希子と意外な関係があるのをご存知ですか?
工藤有希子は、藤峰有希子という名で女優として大活躍していた人物です。
そして、ベルモットにも実は意外な過去があるのです。
そこで今回は、変装を得意とするベルモットと、コナンの母である工藤有希子との関係について、考えていきましょう!
もくじ
工藤有希子とベルモットの関係とは?
ベルモットと工藤有希子には、どのような関係があるのでしょうか?
工藤有希子が過去に、藤峰有希子という名の大女優であったことは冒頭に触れましたが、実はベルモットも過去に女優だった過去を持っています。
ベルモットは、ハリウッドで活躍していた女優であり、なんと「アカデミー賞」も獲得しているほどの大女優でした。
当時は「シャロン・ヴィンヤード」という名で活躍しており、工藤有希子とは親友でした。
ベルモットと工藤有希子の出会いは?
ベルモットと工藤有希子は過去に親友だったのですが、二人はどこで知り合ったのでしょうか?
工藤有希子は女優時代に、スパイの役作りを学ぶため、とあるマジシャンの元へ修行に向かいます。
その時に、同じマジシャンの元へ似たような役の修行に来ていたベルモットと出会うことになります。
こうした状況の中で、二人は親友となっていくのです。
工藤有希子とベルモット変装が得意な理由は?
ベルモットは工藤有希子と共にマジシャンの元で修行していました。
その師匠は変装の名手であるマジシャンであったことから、ベルモットは変装術を身に付けていきます。
現在では容姿はもちろんのこと、変声機で声すら変えて完璧な変装をこなします。
また、元々がアカデミー女優ということなので、その演技力も非常に高いと考えられます。
ベルモットの師匠は黒羽盗一?
さて、マジシャンの元で修行したベルモットと工藤有希子ですが、その師匠は一体誰なのでしょうか?
マジシャンの名前は「黒羽盗一」。
名探偵コナンに詳しい方なら、名前だけで予想が付くかもしれませんね。
黒羽盗一は、実は初代怪盗キッド、工藤新一のライバルである現怪盗キッドの黒羽快斗の父親です。
現怪盗キッドの黒羽快斗の変装能力の高さから考えて、その父親である黒羽盗一の変装能力もかなり高かったと考えられます。
そんな師匠の元で学んだベルモットですから、あれだけ変装能力が高いのも頷けますね。
ベルモットと有希子はどっちが変装が上手い?
同じ師匠の元で学んだ、ベルモットと工藤有希子。
それでは、どちらが変装が上手いのでしょうか?
結果から言うと、ズバリ「ベルモット」です!
これに関しては、工藤有希子本人が
「私はシャロン(ベルモット)みたいに誰かそっくりとまではいかなかった。」
と言っています。
また、コナンからは「母さんがするのは変装というより仮装」と言われています。
また、作中では、FBIのキャメル捜査官をも騙し、「千の顔を持つ魔女」と称されていることからも、その実力は明らかです。
よって、変装の技術はベルモットの方が高い、と言うことができるでしょう。
工藤有希子とベルモットの重要回は?
親友だった二人は、名探偵コナンの漫画の中で何度も接触しています。
工藤有希子と関わる中で、ベルモットの過去や性格などが描かれることもあり、名探偵コナンの物語としても、その回は重要な回となっています。
それでは、ベルモットと工藤有希子が出演する回を紹介していいましょう。
① 第286話~第288話 「工藤新一NYの事件」
この回では、ベルモットが「シャロン」として、工藤有希子とニューヨークで会うシーンが描かれます。
両親に会いに来た新一と蘭とも、この回でベルモットと初めて会うことになります。
警官に扮して工藤有希子を助けたり、通り魔に扮して赤井秀一を殺害しようとする、変装上手のベルモット(シャロン)ならではのシーンが登場します。
蘭と新一を宝物として守ろうとするベルモットですが、そのきっかけとなる事件があったのもこの回です。
赤井秀一の殺害に失敗し、負傷しながら通り魔として蘭を殺害しようとするも、その蘭と新一に逆に命を助けられる、というシーンが登場します。
② 第345話 「黒の組織と真っ向勝負 満月の二元ミステリー」
この回では、ベルモットがシャロンということが明らかにされ、ハロウィンパーティーと称された船上での殺人事件と、灰原哀殺害計画が同じ時間軸で進んでいきます。
ベルモットはハロウィンパーティーでコナンと灰原哀を引き離し、殺害する予定でした。
しかし、FBI捜査官であるジョディに阻止され、更に指紋がシャロンと同じものであったと指摘されます。
また、この時、ベルモットは娘のクリスを名乗っており、
「あなた、どうして歳を取らないの?」
とベルモットへ疑問を投げかけています。
この回でベルモットは、灰原哀を庇う蘭を射殺できなかったり、
ジンに「工藤新一を知っているか?」
と聞かれ、知らないと答えます。
ベルモットが新一と蘭を特別視して、守ろうとしていることが顕著に見られる回でもありますね。
③ 第472話~第473話 「工藤新一少年の冒険」
この回では、ベルモットと工藤有希子の師匠である「黒羽盗一」が、小学生だった工藤新一と接触します。
黒羽盗一は、新一に謎解きを持ち掛けますが、それは新一の父である「工藤優作」へ手紙を届けるためでした。
しかし、大人向けに作られた謎解きは、当時小学生だった新一には難しく、結果的に手紙は優作へ直接は届きませんでした。
この回では、工藤有希子が過去に黒羽盗一に指導を受けていたことや、黒羽盗一と優作がライバル同士ということ、また黒羽盗一が初代怪盗キッドであることが明かされていきます。
④ 第701話~第704話 「漆黒の特急シリーズ」
この回では、ベルモットと工藤有希子との現在の関係が描かれ、更に二人の師匠である黒羽盗一の息子である「黒羽快斗」も出てきます。
ミステリートレインに乗り込むコナンたちは、灰原哀の殺害を目論む、黒ずくめの組織の企みに巻き込まれていきます。
ミステリートレイン内で本物の事件が起こり、コナンたちが奔走する中、灰原哀の殺害計画も動き始めます。
「覚悟は決まった? ベルモット」
携帯電話に送られたメッセージを見た灰原は、他の皆を巻き込むのを避けるため、一人になり、車内に身を潜めます。
コナンたちが事件を解決に導いていく一方で、有希子は灰原を守るべく、ベルモットへ接触を計りました。
ベルモットは相変わらず、別人に変装してなりすましていましたが、工藤有希子はそれを見抜いていました。
「もうこんなことはやめたら?シャロン?」
と諭す有希子に、銃口を向けながらも「手を引け」と忠告するベルモット(シャロン)。
対峙する二人は、親友でもありながら敵対関係でもあるという、複雑な関係が描かれています。
灰原哀が、爆弾が詰まった車両へ追い詰められたことを確認し、ベルモットは
「どうやら私たちの勝ちみたいよ。」
と由紀子へ勝利宣言をしました。
灰原哀の逃げ込んだ車両は、ベルモットの仲間の手によって切り離されます。
大爆発した車両でしたが、灰原哀は無事でした。
そして、その車両にいたのは黒羽盗一の息子、黒羽快斗が扮する「怪盗キッド」。
実は、コナンが怪盗キッドに頼んで、灰原哀を逃がして居たのです。
ベルモットは「最高のキャスティングだったわけね、有希子。」
と呟き、その場を去りました。
名探偵コナン・ベルモットと工藤有希子の関係は?変装が得意な理由を紹介 まとめ
ここまで、ベルモットと工藤有希子との関係や、変装が得意な理由について説明してきました。
名探偵コナンは、登場人物の一人一人の設定がとても細かく、読み進めていくうちに
「こういうことだったのか!」
と気付かされる内容も多いですよね。
ベルモットは、工藤新一(コナン)や毛利蘭のことも気にかけており、正体を知った今も黒ずくめの組織へ、その情報は伝えていません。
命を助けられたことで恩人として、という理由はもちろんのこと、親友である工藤有希子の子どもということも関係して、守る側にいるのかもしれません。
親友でもあり、敵対関係でもある、ベルモットと工藤有希子。
変装が得意なベルモットが、今後どのような形でコナンと関わっていくのか、また黒ずくめの組織や工藤有希子との関係性は変わっていくのか。
今後も名探偵コナンから、目が離せませんね!